魂の痛み

※長文ですので、お時間のある時に読んでいただけたら幸いです
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「魂の痛み」

人は死にゆく存在。

ガンなどの病気で終末期に至った患者には
「スピリチュアルペイン」という苦しみの起きることが、
最近の医学研究で解明されています。

例えば、ガンが進行した人には、
さまざまな苦痛に対応する緩和ケアが行われます。

ガンになっても痛みさえなくしてくれたら
死ぬのは何ともないよと言う人がありますが、
そんな簡単なものではありません。

ガンを告知された人には、
身体的苦痛、
精神的苦痛、
社会的苦痛があるといわれてきました。
しかし
それだけではなく、
多くのガン終末期患者の観察研究により、
「スピリチュアルペイン」と呼ばれる苦痛があることが分かってきました。

スピリチュアルペインとは、
魂の奥底から噴き上がってくる心の叫びです。

精神的苦痛には、抗うつ剤や抗不安剤が効果的ですが、
スピリチュアルペインは、
生命の根元にかかわる深いレベルの痛みであり、
効果的な薬はありません。
 次のような苦しみです。

●私は何のために生まれてきたのだろうか
(生きる意義に対する問い)

●どうせ自分はもう長いことないのに、頑張っても仕方ない
(希望がないという訴え)

●こんな私を誰も助けてはくれない
(孤独感の訴え)

●私は死んだらどうなるのか
(死後の問題)

などの悲嘆として現れます。

そして、
この魂の叫びは、
ガン患者だけではなく、
また死を目前にした人だけでもなく、
自覚はしていませんが、
生きているすべての人が本来抱えている問題なのです。


すべての人の最も確実な未来が死です。
それに例外はありません。

「死ねばどうなるか」は、
だから、すべての人の大問題。
無視できることではありません。


後生(死後)ハッキリしない不安を仏教で
「生死の一大事」(しょうじのいちだいじ)
とも
「後生の一大事」(ごしょうのいちだいじ)
ともいわれます。

仏教の目的である「抜苦与楽」(ばっくよらく)の
「苦」とは、
この「後生の一大事」の苦しみをいい、
「抜苦」とは
この一大事を解決することです。

「与楽」とは、
大宇宙の仏方の本師本仏(大宇宙に無数にまします諸仏の師匠。無上の仏)である阿弥陀仏の本願力によって、
未来永遠に変わらぬ絶対の幸福にしていただくことです。

この抜苦与楽の身になることが
私たちの人生の目的なのです。



スピリチュアルペインは、
仏教で教えられている無明の闇(後生暗い心)の表出です。

スピリチュアルケアの重要性を説く人々は、
それがケアできるという前提に立っていますが、
仏教では、
後生の不安は人間の力でどうにかなるものではなく、
平生(生きている今)に
阿弥陀仏のお力によって解決していただく、
と教えていただいています。

ケア(一時的癒やし)ではなく
キュア(治癒)。

弥陀は、
「無明の闇」を
生きている時に破り、
後生の苦しみを完治させてくだされるのです。

大宇宙のすべての仏が師と仰ぐ阿弥陀仏は、

「全人類の無明の闇を破り、
 絶対の幸福に必ず救う」

という本願(お約束)を建立なさっています。

絶大なるこの本願力によって、
平生の一念(1秒よりも短い時間の極まり)に
無明の闇が破られ、
後生明るい心に救われますから、

"すべての人よ、
早く阿弥陀仏に助けていただきなさいよ"

とお釈迦さまは、
一切経の結論として、

「一向専念無量寿仏」
(弥陀一仏に向き、弥陀のみを信じよ)

を説かれました。

これは地球のお釈迦さまだけのことではありません。
すべての諸仏や菩薩も皆、
弥陀一仏を褒めたたえ、
早く無明の闇を破っていただき、
必ず浄土へ往く身になりなさいと教え勧められているのだよと、
親鸞聖人はこう和讃に仰っています。

「無明の闇を破するゆえ
 智慧光仏となづけたり
 一切諸仏三乗衆
 ともに嘆誉したまえり」(浄土和讃)

(阿弥陀仏を、
 一切の諸仏や菩薩たちが
「智慧光仏」と絶賛するのは、
 苦悩の根元である後生暗い心を破るお力が、
 阿弥陀仏にのみあるからである)


2016/05/01
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Commented by modefight at 2016-05-03 09:34
凄くいい話だなと思いました
スピリチュアルペインの先の最後には幸福感を抱く事もあるみたいです
生死って人では計り知れないものがありますね
そういうのを完全に理解するには人では無理なように思えます
釈迦の教えとか結構好きです
Commented by sos-wind2 at 2016-05-03 17:00
> modefightさん
かんきちさん
こんな長い文章を読んでくれてありがとう〜〜
私は真面目な求道者とは言えないけれど、
時々こんな記事を書きます。
読んでいただけたら嬉しいです(*^^*)
by sos-wind2 | 2016-05-01 09:45 | なぜ生きる | Comments(2)

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